諸鈍シバヤ

800年続く伝統

旧暦の9月9日(クガツクンチ)に諸鈍の大屯神社で行われる、紙の仮面をかぶって踊るユニークな芝居。国の重要無形民俗文化財にも指定されています。ぜひ見に来てくださ～い！

当日の出演者一同が列をなし, 着物はちまき姿で, 「ホーエラエー,ヨイヤサノサー」のかけ声も勇ましく三味線, 太鼓, ホラ貝,鐘などの鳴り物入りで楽屋に繰り込みます。

紋付き, 山高帽の翁と鳴子持ちの二人で演じます。先翁はシバヤの前口上を披露します。

源平一の谷の戦いに敗れ, 敗走する平家の一族が, 須磨の海辺に葬られた平家の若武者「平敦盛」の討死を嘆き悲しみ衣装の袖をしぼります。この踊りで, シバヤと平家との関わり合いが固く信じられています。

徒然草の著者「吉田兼好」を歌ったものといわれています。

この踊りは種子島から奄美, 沖縄まで広く残されての説がありますが, その歌詞からは, その意味は不明です。

この踊りは, 中国で宋が天下を平定して政権を掌握したとき, その祝いの席で披露された踊りだと伝えられています。諸鈍シバヤの中でも,最も華やかな踊りの一つです。

今年の豊作に感謝し, 来る年の万作を祈願し, 数人が両手に木製の鎌を持って踊り場いっぱい自由自在に躍りまくる大変爽快な踊りです。

昔一人の座頭が, 自分の持つ, 名のある琵琶が何者かにすり替えられているのに気付きこれを探し求めて歩く途中, 川向かいからよく似た琵琶の音がするので,この音を頼りに川を渡ろうとする仕草などをします。

一人の美女が春に浮かれ野原で無心に踊っていると, 突如躍り出た猪（獅子）に襲われてしまうかと思われたとき, たまたま通りがかった狩人が美女を助け, 猪と格闘の末, これをしとめるという寸劇です。

中国から伝わったとされる人形劇です。歌, 舞, 遊芸にひたり,家事を省みず親不孝を重ねたため, 天罰としてか, たちまちのうちにどこからともなく大蛇が現れ, これをかみ食らう真似をする踊りです。

諸鈍シバヤの最後を飾る踊りです。大太鼓を胸にかかえた踊り手一人, 鐘を持った者一人, 腰に花を飾った者, 素手の踊り手２,３人によって, 最後にふさわしく踊り場いっぱいに踊り回ります。